#22. 厳冬の八ヶ岳

 今年も来てしまいました厳冬の八ヶ岳。毎年運良く晴れ続きで、さすがに今年は厳しいだろうと思われ、
しかも縦走ということで今回はプロの山岳ガイドさんに同行してもらいました。 宿にいらっしゃった他の
ガイドさんいわく、二日前はトレースも無くラッセルで、プロのガイドさん二人でさえも稜線までで引き返
し、前日は稜線でマイナス30℃、しかも強風で(おそらく体感はマイナス40℃以下)誰一人稜線まで行
けなかったらしいです。 しかし・・・



 今年も晴れてしまいました! 文字通り雲ひとつ無い青空。
 山に関しては本当に運がいいです。







 美濃戸口から美濃戸、北沢ルートで赤岳鉱泉へと向かいます。
 マイナス5℃〜6℃ですが無風に近く、ホカホカ陽気です。
 下界と山との体感温度の違いはいったいどうしてでしょうね。
 (もちろん風があると一変しますが・・・)。
 もう一人の方はガイドの江口さんです。



 目指す横岳が見えてきました。
 まるで絵の具を塗ったような空の色です。







 美濃戸口から約2.5時間。標高約2100mの赤岳鉱泉に到着
 です。 今日はここでゆっくりします。








到着後一服してからアイスクライミングに初挑戦!入門者用の簡単な壁ですが、日暮れま
で遊んでしまいました。 マイナス10℃の中、付き合ってくれたガイドさんには本当に感謝で
す。 明日向かう稜線が夕日に染まっています。



翌朝赤岳鉱泉前でマイナス15℃。今日も晴れです。行者小屋、地蔵尾根から横岳を目指します。
今日は下山までの総行動時間8.5時間から9時間の予定です。



 存在感のある阿弥陀岳の山容です。








 ここから稜線上を横岳へと向かいます。








 ここからは岩稜帯の縦走です。








 標高2829m、横岳に到着、左奥に富士山が見えます。
 私はまるで山小屋の親父状態です。






 山頂からの眺めです。中央アルプスが一望できます。








 北アルプスが端から端まで見渡せます。
 左から、穂高の峰々、槍ヶ岳から右端は白馬岳方面です。







 向こうに見えるのは南アルプスの甲斐駒、千丈、北岳です。
 八ヶ岳は位置的に3アルプスが望め、特に冬は本当に綺麗で、
 夏では決して見られない風景です。






 ここからまた岩稜帯を行きます。








 写真では全くわかりませんが、両側はスッパリ切れ落ちています。








 今の時期にしてはかえって異常と思えるほど風が無かったの
 ですが、通過した横岳も、振り返ると結構風が出ているみたいです。







 通過してきた稜線が綺麗です。








 マイナス7℃とかなり暖かく、いつもなら風の強い硫黄岳ですが、
 今日は風もわずかですが、風が吹くとさすがに顔が冷たく、
 いったい誰かわかりません。






 このあと赤岳鉱泉から美濃戸口へと下山。
 途中カモシカの赤ちゃんが見送ってくれました。







今回もこの時期としては異例に天候がよく、とても快適な登山ができましたが、途中には当然危険な
箇所もあります。 でも不安なく楽しさだけが思い出に残っているのはプロ山岳ガイドの江口さんが
私たちの安全を確保していてくれるお陰だからで、本当に感謝しています。 私たちも皆様に安心して
オートバイを楽しんでいけるよう本当のプロでありたいと思いながら家路につきました。


                                                              ライター:小原